教室・自然いろいろブログ2007-2009

グループ彩雲の活動記録と自然観察ブログ

大菊の3本仕立て

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物心ついた頃にはすでに、父は菊の栽培に取り組んでいました。
秋、花開いた大菊が日を追うごとに色や形を変化させていくさまを見るのは楽しく、その姿に毎年感心したものです。
花が終わると湯がいて食べ、春に出た新芽を挿し芽とし、品種は受け継がれてきました。
家族が手伝ったことといえば土を買いに行くことや鉢を洗うこと、台風の時に家に取り入れることぐらい。
大菊を咲かせるにはどれほど神経をつかうものか知らないまま、今年は私たちが父に代わって作業の大部分を担うことになりました。
土の配合、肥料作り、植え替え、消毒等指示通り世話したのに・・見頃のはずの11月、菊は病気にかかり可哀想な姿になってしまいました。何がいけなかったのでしょう?
経験不足はもちろんのこと、向き合う時間と愛情が足りなかったのでしょうか。

菊のない秋の庭はことさら寂しく感じます。


散歩したときなど見事に咲いた菊の花を見るにつけ、育てた方の情熱に感動するとともに、庭で嬉しそうに作業する父を思い浮かべます。